12月決算の会社が、続々と決算発表をしている。
やはり、一番目立っているのは楽天だろう。
自分も楽天の業績発表は注目していたし、過去にブログでも取り上げている。
ただ、想定通りの結果(本業の利益を、モバイル事業が吹き飛ばす。ただ、損失額は若干減少傾向。)で、既に自分的には報道されている内容でお腹いっぱい状態であった。。。
恐らく、細かく見ても、あまりにもモバイル事業の損失額が大きくて、新たに気付くところも多くないだろうなと思う。
幸い、当面の資金繰りには目途が付いているとのことで、とりあえずはもう少ししてから見てみようかなと思っている。
そんなこんなで、12月決算の会社でまず見ようと思ったのが、過去にも決算書を覗いた事があるスタディングを運営する「KIYOラーニング株式会社」である。
スタディングの決算書を覗く - ogurakaikei’s ブログ (hatenablog.com)
個人的には、そろそろ社名を見直しても良いのではないかと思ってしまうのであるが、創業者の「綾部きよし氏」の「KIYO」と言うことなのであろうか。。。
それは、さておき、スタディングは自分も使っているが、とても使い勝手が良く、そして恐ろしく安い。
圧倒的なコスパの良さなのである。
前回のブログでも書いてはいるが、基本的にスマホで完結出来て、すき間時間での利用に極めて有効なコンテンツである。
結局、勉強は反復継続的にどれだけ出来るかだと思っているので、その意味で極めて有効なコンテンツと思っている。
CMもたくさん出していて、間違いなく売上は上がっているはずであるが、問題なのはちゃんと利益が出ているかと、資金繰りである。
期待をしながら、「KIYOラーニング株式会社」の2023年12月期の有価証券報告書を覗いてみようと思う。
セグメントは、変わらず「e-learning・教育事業」の単一セグメントである。
ただ、後述するように、他の事業にも乗り出しており、今後は変わってくるのではないだろうか。
まずは、売上。
安定の右肩上がりである。
やはり、ニーズはまだまだあるということなのだろう。
新規有料会員数も、安定成長している。
裏を返すと、他の大手専門学校の値段設定や、仕組みに不満を持っているユーザーがたくさんいるという事だろう。
さらに、なかなか料金とか時間とかの制約があって、学習に踏み出せない中で、スタディングのコスパであるならやってみようかと背中を押された層もいるだろう。
その意味では、まだまだ成長余力が十分にあると言えるのではないだろうか。
そして、何よりの情報としては営業利益、経常利益もプラスに転じている。
あれだけ、CMを出しているのに、素晴らしい。
当然、広告宣伝費は、過去最高額となっている。
ただし、売上に対する広告宣伝費割合については、前期比で低下しておりこれが黒字転換の大きな要因であろう。
しかし、依然として売上に対して50%超の広告宣伝費割合であり、これで利益が確保出来ているのであるから、いかに効率的な経営が出来ているかという事の証明であろう。
そして、法人向けの売上規模も順調に拡大している。
もちろん、来期以降も右肩上がりの成長を計画している。
借入金の残高に比して、現預金の残高も全く問題ない水準である。
急成長している会社は、「売上や利益さらにはキャッシュは後から付いてくる。」と言って、強気の経営判断をしがちであるが、極めて健全な財務状況と言えるだろう。
ただ、守ってばかりではなく、しっかりと新サービス(スタディングキャリア)も展開している。
確かに、資格試験と人材紹介事業は親和性が高く、他の専門学校でもやっている。
そして、人手不足と言われる現代において、こちらも成長が見込める事業と言って良いだろう。
こうなってくると、今後は資格試験対策の講座だけではなく、経営セミナーも展開した方が良いのではないかと思ってくるがいかがでしょうか。
上記は、スタディングの「ミッション」と「ビジョン」であるが、「無限の力」「世界一」という力強い文言が目に飛び込む。
一方で、勢い余る事なく、しっかりと堅実に経営をしている所が本当に素晴らしい。
是非、さらに拡大していって欲しい。
後、繰り返しにはなりますが、社名の変更のご検討はいかがでしょうか??