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会計・税務及び経済関連(時々雑談)

スタディングの決算書を覗く(2023年12月期反映)

12月決算の会社が、続々と決算発表をしている。

 

やはり、一番目立っているのは楽天だろう。

 

自分も楽天の業績発表は注目していたし、過去にブログでも取り上げている。

 

ただ、想定通りの結果(本業の利益を、モバイル事業が吹き飛ばす。ただ、損失額は若干減少傾向。)で、既に自分的には報道されている内容でお腹いっぱい状態であった。。。

 

恐らく、細かく見ても、あまりにもモバイル事業の損失額が大きくて、新たに気付くところも多くないだろうなと思う。

 

幸い、当面の資金繰りには目途が付いているとのことで、とりあえずはもう少ししてから見てみようかなと思っている。

 

そんなこんなで、12月決算の会社でまず見ようと思ったのが、過去にも決算書を覗いた事があるスタディングを運営する「KIYOラーニング株式会社」である。

スタディングの決算書を覗く - ogurakaikei’s ブログ (hatenablog.com)

 

個人的には、そろそろ社名を見直しても良いのではないかと思ってしまうのであるが、創業者の「綾部きよし氏」の「KIYO」と言うことなのであろうか。。。

 

それは、さておき、スタディングは自分も使っているが、とても使い勝手が良く、そして恐ろしく安い。

 

圧倒的なコスパの良さなのである。

 

前回のブログでも書いてはいるが、基本的にスマホで完結出来て、すき間時間での利用に極めて有効なコンテンツである。

 

結局、勉強は反復継続的にどれだけ出来るかだと思っているので、その意味で極めて有効なコンテンツと思っている。

 

CMもたくさん出していて、間違いなく売上は上がっているはずであるが、問題なのはちゃんと利益が出ているかと、資金繰りである。

 

期待をしながら、「KIYOラーニング株式会社」の2023年12月期の有価証券報告書を覗いてみようと思う。

 

セグメントは、変わらず「e-learning・教育事業」の単一セグメントである。

 

ただ、後述するように、他の事業にも乗り出しており、今後は変わってくるのではないだろうか。

 

 

まずは、売上。

 

安定の右肩上がりである。

 

やはり、ニーズはまだまだあるということなのだろう。

 

新規有料会員数も、安定成長している。

 

裏を返すと、他の大手専門学校の値段設定や、仕組みに不満を持っているユーザーがたくさんいるという事だろう。

 

さらに、なかなか料金とか時間とかの制約があって、学習に踏み出せない中で、スタディングのコスパであるならやってみようかと背中を押された層もいるだろう。

 

その意味では、まだまだ成長余力が十分にあると言えるのではないだろうか。

 

 

そして、何よりの情報としては営業利益、経常利益もプラスに転じている。

 

あれだけ、CMを出しているのに、素晴らしい。

 

 

当然、広告宣伝費は、過去最高額となっている。

 

 

ただし、売上に対する広告宣伝費割合については、前期比で低下しておりこれが黒字転換の大きな要因であろう。

 

しかし、依然として売上に対して50%超の広告宣伝費割合であり、これで利益が確保出来ているのであるから、いかに効率的な経営が出来ているかという事の証明であろう。

 

そして、法人向けの売上規模も順調に拡大している。

もちろん、来期以降も右肩上がりの成長を計画している。

 

 

借入金の残高に比して、現預金の残高も全く問題ない水準である。

 

急成長している会社は、「売上や利益さらにはキャッシュは後から付いてくる。」と言って、強気の経営判断をしがちであるが、極めて健全な財務状況と言えるだろう。

 

ただ、守ってばかりではなく、しっかりと新サービス(スタディングキャリア)も展開している。

 

確かに、資格試験と人材紹介事業は親和性が高く、他の専門学校でもやっている。

 

そして、人手不足と言われる現代において、こちらも成長が見込める事業と言って良いだろう。

 

こうなってくると、今後は資格試験対策の講座だけではなく、経営セミナーも展開した方が良いのではないかと思ってくるがいかがでしょうか。

 

 

上記は、スタディングの「ミッション」と「ビジョン」であるが、「無限の力」「世界一」という力強い文言が目に飛び込む。

 

一方で、勢い余る事なく、しっかりと堅実に経営をしている所が本当に素晴らしい。

 

是非、さらに拡大していって欲しい。

 

後、繰り返しにはなりますが、社名の変更のご検討はいかがでしょうか??

 

ローソンの決算書を覗く

KDDIによる、ローソンへの出資が報じられた。

 

その額、5,000億円。

 

これによって、ローソンは、三菱商事とKDDIの共同経営になるわけであるが、確かに総合商社と、デジタル通信が融合すればさらなる発展が期待出来る。

 

現代の生活に欠かせない、スマホとコンビニという事を考えれば、むしろ三菱商事よりも、KDDIの方がシナジー効果は高いとも思える。

 

消費者としては、その進化に心から期待するところではある。

 

ローソンは、個人的にスイーツのイメージが強く、また最近はチルド系や冷凍系の食品に力を入れている印象がある。

 

決して、業績不振という事はないはずではあるが、一方で、三菱商事がKDDIの出資を受け入れるという事は、それなりの危機感があったはずであり、その辺りを有価証券報告書から感じてみたいと思う。

 

 

ローソンの設立は、1975年。

 

セブンイレブンの1号店が出店したのは、1974年であるから、ほとんど同時期に設立及び出店がされている事になる。

 

そして、親会社は当時、大きく躍進していたダイエーである。

 

その後、三菱商事に親会社が代わる事になるのだが、バブル崩壊後、経営不振に陥っていたダイエーからしたら忸怩たる思いがあったに違いない。

 

一方で、良きタイミングでしっかりとコンビニ業界に参入してくる所が、三菱商事の強さである。

 

 

ローソンのセグメントは、「国内コンビニ事業」を軸に、高価格帯のスーパーで有名な「成城石井事業」、さらには、チケットの販売等を手掛ける「エンタテイメント関連事業」、ローソン銀行を展開する「金融事業」がある。

 

もちろん、海外のコンビニ展開も進めており「海外事業」も認識されている。

 

 

ローソンの売上は、やはり「国内コンビニ」が圧倒的に大きい。

 

そして、2023年2月期に大きく売上が増加しているように見えるが、これはIFRSへの移行に伴うものである。

 

 

2022年2月期をIFRSベースに置き換えた場合には、売上高は微増にとどまる事が分かる。

 

 

基本的には、売上を総額で計上するか、純額で計上するかという差であり、IFRSへの移行に伴う「認識・測定の差異」で、営業総収入と売上原価がそれぞれ増加しているのは、純額⇒総額への計上となっていると考えられる。

 

 

セグメント利益で見ると、「国内コンビニ」の利益が、2021年2月期に落ち込み、2023年2月期には回復している事が分かる。

 

まず、2021年2月期の落ち込みは、やはりコロナ影響である。

(2021年2月期)

 

外食業界等と比べれば、コンビニ業界は比較的影響は小さいものの、それでもやはり客足に影響した事が読み取れる。

 

(2023年2月期)

 

そして、2023年2月期にコロナ影響の縮小に伴って、業績回復している事が分かる。

 

(2023年2月期)

 

「日販(にちはん)」というのは、業界用語で「コンビニ1店舗当たりの1日の売上」の事を言うらしいが、客数の増加及び、客単価の上昇に伴って、日販も増加している。

 

(2023年2月期)

そして、これは単にコロナが収まってきたというだけではなく、様々な改善プロジェクトの成果である事が分かる。

 

こうした、経営層の意識が、KDDIとの連携にもつながっているのだろう。

 

改めて、三菱商事を含めたローソンの経営層の、意識の高さに感服する。

 

一方で、「海外」の利益がマイナスとなっているが、店舗数の推移を見ると急速に海外店舗数が増加しており、今は先行投資のタイミングなのかもしれない。

 

 

国内の店舗数の安定推移と比較すると、その増加トレンドがより分かる。

 

 

(2023年2月期)

 

今後、コロナ影響がさらに小さくなれば、大きな収益の柱に成長する余地が十分にある。

 

そして、中国はキャッシュレス決済が進んでおり、より通信やデジタルとの親和性も高い。

 

そういう意味でも、KDDIとの連携は活きてくるに違いない。

 

 

なお、ローソンは、直近の2023年8月期(第2四半期)においても、しっかりと業績を伸ばしている。

 

(2023年8月期_第2四半期)

 

 

そして、継続して「日販改善」に努めており、その成果がしっかりと出ている。

 

こんな、常に危機感を持って、改善を続けるローソンが、このタイミングであえてKDDIの出資を受けるというのも、頷けてきた。

 

上述の通り、ローソンと言えば個人的には、スイーツの印象が強いのだが、今後はローソンの横にAUショップができて、待ち時間にスイーツのクーポンが付与されてローソンのイートインスペースでお茶をしながら待つ日が来るかもしれない。

 

そして、多くのシナジー効果により、KDDIがドコモを、ローソンがセブンを、ポンタポイントが楽天ポイントを凌駕する日が来るかもしれない。

 

その競争は、消費者にとっては望ましい事であり、何よりワクワクしてならない。

 

今後の進化が楽しみだ。

 

ハワイアンズの決算書を覗く

寒い時期は、温泉、サウナが恋しくなる。

 

そこに旅行で、リゾート感が加われば、なおさら最高である。

 

そんなお勧めなスポットとして、まずあげたいがハワイアンズである。

 

ハワイアンズはとにかく、コスパが素晴らしい。

 

何と言っても、無料送迎バスに数時間乗っているだけで、無数の温泉施設、プール、サウナを有する施設に着いてしまうのである。

 

そして、夕方以降は、ホテルで食事、フラダンスショーと、もう全てがそろっている。

 

あえて、言わせてもらえるならば、真冬は室内プールと言っても、上半身裸だと寒い。

 

でも、大丈夫。

 

みんな、ラッシュガード着ているし、1枚着れば全く問題なし。

※ただし、現地で買うとまあまあ高いので、ネットで買って行った方がいいと思う(笑)

 

後は、平日じゃないと、それなりに混んでいる事でしょうか。

 

でも、年末年始とか、夏休みのど真ん中とかでなければ、土日でも全然楽しめるレベルではあると思う。

 

ちなみに、ハワイアンズとルンバは人に紹介すると、必ず後で「教えてくれてありがとう」と言われる。

 

そんな、超が付くお気に入りのハワイアンズであるのだが、そういえば有価証券報告書を見た事が無かったと気が付いた。

 

コロナで大変な事になっている様子を、直視出来なかったから本能的に避けていたのかもしれない。

 

でも、そろそろ見ないわけにはいかないと思い、今日は、ハワイアンズを運営する常磐興産株式会社の決算書を覗いてみたいと思う。

 


ハワイアンズの歴史については、映画にもなっているし有名な話ではあると思うが、元々は炭鉱であった。

 

それが、脱石炭の流れの中、ハワイアンズを社員で開業するという、映画のようなというか、実際に映画になっている歴史である。

 

ハワイアンズに行くと、間違いなくみんなハマるのに、なんで他で同じような施設がもっと出来ないのだろうかと思ってしまうのだが、社員の団結がなければ簡単にはいかないという事なのだろう。

 

そして、それがハワイアンズの価値であり、強みなのだろう。

 

それにしても、ハワイアンズは自分が知っている限りでも、東日本大震災で被害を受け、さらに震災後も福島原発の影響を受けている。

 

そして、今度はコロナである。

 

もう投げ出したくなるような瞬間が、何度もあったことだろう。

 

 

ハワイアンズのセグメントは、もちろん「観光事業」がメインではあるが、今もエネルギー関連の販売を行っており、「燃料商事事業」を認識している。

 

さらには、「製造関連事業」や「運輸事業」も行っており、最近では農業にも進出している模様。

 

過去からの事業も引き継ぎながら、新しい事業にも参入しているという事だろうか。

 

 

セグメント別の売上を見ると、やはり「観光事業」へのコロナ影響が、2021年3月期、2022年3月期で大きく出ていることが見て取れる。

 

なお、2023年3月期には、回復を見せており、2024年3月期はさらなる回復が見込まれる。

 

そして、「燃料事業」がとんでもないジェットコースター状態で驚いてしまったが、要因は収益認識基準の適用によるものである。

 

(2022年3月期)

 

つまり、売上が総額計上から純額計上になったという事なので、結果として利益には大きく影響はないはずであるが、見てみよう。

 

 

うん、むしろ、「燃料事業」のセグメント利益は上がっている。

 

それにしても、「観光事業」の2021年3月期、2022年3月期の赤字幅は大きい。

 

それだけに、2023年3月期の「観光事業」のセグメント利益の回復は、本当に喜ばしい。

 

続けてくれて、ありがとうとまずは感謝である。

 

(2023年3月期)

 

まだ、借入に対する財務制限条項には抵触しているようであるが、金融機関が支えてくれている模様である。

 

昨年、国立博物館のクラウドファンディングの話が話題になったが、ハワイアンズこそ、クラウドファンディングやったら、多額の資金が集まるのではないだろうか。

 

それが、分かっているからこそ、金融機関もしっかりと支えてくれているに違いない。

 

ハワイアンズのブランド力である。

 

 

ハワイアンズの利用者数は、2023年3月期にはまだコロナ前と比べると6~7割程度であるが、2024年3月期は間違いなくさらに回復するであろう。

 

(2022年9月期_第2四半期実績)

 

(2023年9月期_第2四半期実績)

 

実際に2023年9月期には、「観光事業」が前年同期比で130%近くになっており、単純に倍にすればコロナ前の売上を超える水準である。

 

 

他の会社もそうであるが、コロナ渦でしっかりと設備投資をしていた成果が出ているのであろう。

 

それにしても、農業事業である「アグリ」の設備投資が大きく見えるのだが、こちらは成果に結びついているようには見えないのだが。。。

 

(2023年9月期_第2四半期実績)

2023年9月期には、多額の減損を計上しており、今後の不安要素ではある。

(撤退も考えているのだろうか、業種的に撤退しにくい面もあるのだろうか。。。)

 

が、しかし、本業はしっかりと利益が出ており、2024年3月期の業績は好調が期待出来る。

 

ハワイアンズの決算書を覗いていたら、とにかくハワイアンズに行きたくなった。

 

そういうファンが全国にたくさんいるのは、ハワイアンズの強みである。

 

実は、1点だけハワイアンズにお願いがあるのだが、出来れば、犬も同伴出来たりしないだろうか。。。

 

せめて、小型犬はOKにしてもらえないだろうか。

 

もちろん、別料金を取って良いと思うし、ゲージから出さないとか、もちろんプールには絶対入れないとか、制限エリアしか入れないとかの制限は必要だと思うが、ニーズは間違いなくあると思う。

 

是非、ご検討をお願いしたい!!

 

串カツ田中の決算書を覗く②(2023年11月期反映)

昨年末についに、串カツ田中の「食べ放題コース」を経験する事が出来た。

 

この「食べ放題コース」は、2つ種類があるのだが「ほぼ全品食べ放題コース」にすると、本当にメニューの大半を食べ放題で頼むことが出来る。

 

もちろん、飲み放題も付けられる。

 

難点は、平日18時までに入店しなければいけないところであり、気にはなっていたもののなかなか行けなかったのである。

 

もちろん、味はいつも通り最高に美味しい!

 

そして、店員さんも「まだまだ、頼めますよ!」といった感じで、とても親切であった。

 

しかし、そんな流れで料理を頼みまくった結果、時間内にとても食べきる事が出来ずに、食べ飲み放題時間終了後、居残りのような形で単品でドリンクを頼み、残った料理を閉店まで食べ続けたのであった。

 

とまあ、これは完全に自己責任であるので、串カツ田中は何も悪くないのであるが、メニューを見ているとあれもこれも食べたくなってしまうのだから、それはそれで良い意味で罪という事になるのであろうか。

 

そんな、串カツ田中であるが、前回決算書を覗いた際には、やはりコロナ影響を大きく受けていた事を確認している。

串カツ田中の決算書を覗く - ogurakaikei’s ブログ (hatenablog.com)

 

そして、2021年11月期は赤字で、2022年11月期も補助金収入で経常利益は黒字化したものの、営業利益は依然として赤字であった。

 

補助金収入がなくなった2023年11月期に、営業利益及び経常利益で黒字になっていれば、復活したと言って良いであろう。

 

期待を胸に、株式会社串カツ田中ホールディングスの2023年11月期の決算書を覗いてみようと思う。

 

串カツ田中は、相変わらず単一セグメントである。

 

まあ、現状は大半が「国内」で展開する「飲食事業」であり、かつ「串カツ田中」ブランドであるので、単一セグメントで特段の違和感はない。

 

なお、「内装工事事業」の展開もしている模様であるが、「重要性は乏しい」との記載のみで、その詳細な規模感は決算資料からは読み取れない。

 

 

売上だけを見れば、もうコロナ前を大きく超過しており、完全復活、いや進化を続けていると言って良いであろう。

 

問題の利益はどうであろうか。

 

 

まず、経常利益については、補助金収入が無くなっている影響で、2022年11月期を下回っているものの、しっかりと利益は確保しており、その金額は売上と同様にコロナ前を超過している。

 

そして、ついに営業利益が黒字化している!

 

さらに、営業利益も、見事コロナ前を上回っている!

 

四半期ベースの2021年11月期からの推移を見ると、赤字続きの本当に苦しい時期を乗り越えてくれたと思わずにはいられない。

 

 

店舗数でまた、フランチャイズ店が盛り上がってきているのも、力強さを感じさせる。

 

 

なんと、これからは1000店舗体制の構築に向けて、直営店をフランチャイズ店に事業譲渡していく方針であるという。

 

(2023年11月期)

 

既に2023年11月期には、当該スキームにて11店舗を事業譲渡している。

 

 

もちろん、2024年11月期も新店舗を出店していく計画であり、まずは直営店で進出して、軌道にのったところで、フランチャイズ店舗に転換していくという流れなのであろうか。

 

ある意味、デベロッパーの様にも見えてくる。

 

 

ちなみに、海外事業の「TANAKA」は、何やら国内の串カツ田中とは、あまり似ていないオシャレなカフェみたいな感じに見える。

 

個人的には、海外でも串カツ田中スタイルを貫いた方が、ニーズがあるのではないかとずっと思っているのだが、特にそういった計画は決算資料を見ている限りでは確認出来ない。

 

 

店舗数の拡大に応じて、2024年11月期も増収増益を見込んでいる。

 

そして、目に付くのは販管費の大幅な増加計画である。

 

大きな要因の一つとしては、賃上げがあげられる。

 

やはり、飲食業で規模を拡大するにあたっては、どうしてもマンパワーが必要となってくる。

 

そのための、必要な投資ということであろう。

 

実際に、串カツ田中の店員さんは、冒頭でも記載した通り、とても親切であり、元気に満ちている。

 

 

そして、串カツ田中に行って思うのが、本当にお客さんの年齢層が広いことである。

 

まさに、子供から年配の方まで、幅広くいらっしゃって、みんな楽しそうに食事をしている。

 

串カツ屋さんというと、サラリーマンの方ばかりというイメージがあるかもしれないが、串カツ田中ではそのイメージはあまり当てはまらないのではないか。

 

 

串カツ田中は、何とも言えない遊び心がちりばめられている様に感じており、子供は無料でたこ焼きやアイスが作れたり、大人には「飲みパス」なんてファン心をくすぐるものまである。

 

もちろん、「食べ放題コース」のような、提供も串カツ田中らしいと言える。

 

そんな、串カツ田中は、もう業績の心配をする必要はないだろうから、2024年度は優雅な気持ちで自分も店舗にお邪魔して楽しませてもらうつもりである。

 

ただ、1点だけ困った事があるのである。

実は、串カツ田中に行くと、串カツが美味しすぎて間違いなく食べ過ぎてしまうのである、そしてその結果ほぼ間違いなくニキビが出来るのである。

 

この点だけが、困った点なのである。

 

なお、この点は串カツ田中は何も悪くなく、自身の自己管理の問題であることは念のため申し添えておく。

 

象印の決算書を覗く②(2023年11月期反映)

新年が明け、2024年度がスタート。

 

今年は、どんな一年になるのでしょうか。

 

とりあえず、1月は寒い。

 

冬だから、当然と言えば当然ではあるのだが、、、

 

12月末付近は、「暖冬、暖冬」と世間では言われ、スーツを買いに行った際には、春夏用のスーツも店頭に並んでいた。

 

「これ、春夏用ですよね!?」と店員さんに聞いたら、「そうですね、でも今年は暖冬なので問題ありませんよ!」と言われたりもした(;^_^A

 

がしかし、年明けから十分寒いよ!!

 

そんなこんなで、やはり寒い冬は同時に乾燥もする。

 

特に、暖房をつけると、部屋の湿度はみるみると下がっていき、気が付けば湿度計の表示が「測定不能」まで下がっているものである。

 

そこで、毎年活躍するのが、象印の加湿器!

 

前回、象印の決算書を覗いた際にも、書いたのだが、冬はこの加湿器がないと体が悲鳴をあげてしまう。

象印の決算書を覗く - ogurakaikei’s ブログ (hatenablog.com)

 

本当に、有難い存在である。

 

そんな象印は、やはり業績の季節変動が激しく、第1四半期である12月~2月で年の利益の大半を稼ぐ状況となっていたが、2023年11月期もその傾向は変わらない模様である。

 

 

個人的には、とても納得感のある季節変動である。

 

いつも象印さん、ありがとう。

 

と、フライング気味に、2023年11月期の業績を一部表示してしまったのだが、推移を含めてもう少し詳細に象印マホービン株式会社の決算書を覗いてみようと思う。

 

象印は、単一セグメントであるので、まずは、全体の売上推移を確認してみる。

 

 

2023年11月期は、増収となっており、2020年11月期を底に順調に回復しているように見受けられる。

 

それでは、製品別の推移はどうであろうか。

 

 

 

「調理家電製品」の売上が若干減少しているものの、その他の製品区分は増加している事が分かる。

 

 

さらに詳細に見ると、新製品である「オーブンレンジ」が「調理家電」の前期比増加要因にはなっているものの、「調理家電」のその他の製品は前期比で下回っている。

 

おかしいな、昨年度、象印の炊飯器だけ売り切れていて買えなかったので、人気なんだと思っているのだが。。。

 

あれは、ジャパネットたかたで買おうとしたからで、単純にジャパネット側での在庫が無かっただけだったのであろうか。。。

 

そして、象印にとって創業の原点とも言える「魔法瓶」は、堅調に売上を伸ばしており、加湿器を含む「生活家電」も好調である。

 

ただ、気にかかるのが、売上が前期比で増加しているのは、海外であって国内は減少している事実である。

 

確かに、これは良い点でもあるのだが、自分が使っている加湿器についても、全く壊れる事はない。

 

そして、機能にも満足している。

 

一方で、製品の良さに見合った値段設定ではあるので、比較的高価額帯が多くなっているようにも思えるため、頻繁に買い替えるという感じではないのかもしれない。

 

なので、買い増しはあっても、買い替えがないという事は、製品力の強さの現れではあるものの、画期的なイノベーションが起こらなければ、国内での爆発的な伸びは現状あまり期待出来ないのかもしれない。

 

その分、海外のマーケットに目を向けるというのは、正しい経営方針ではあるのであろう。

 

何と言っても、良い製品であることは、間違いないのだから。

 

それでは、利益側はどうであろうか。

 

 

こちらも、為替影響がマイナス方向に大きく出た2022年11月期と比して、増益が見て取れる。

 

 

なお、2023年11月期においても、為替影響はマイナスに働いているものの、増益となっている。

 

この要因は、「売上総利益率要因」、つまり利益率が高い商品が売れているという事である。

 

確かに、単価を下げて、売上を上げるというのは、ブランド力が既にある象印にとっては、比較的簡単な事で、そうではなく高付加価値の商品を適正な価額で販売しながら、さらに海外にも販路を広げているという事である。

 

その代表が、「オーブンレンジ」の投入なのだろう。

 

 

高付加価値の商品を投入するためには、当然に研究開発費が必要であり、2023年11月期も増額させている。

 

 

そして、2024年11月期においても、さらなる売上総利益率の上昇を見込んでいる事が分かる。

 

 

そして、2024年11月期の売上も「オーブンレンジ」が、しっかりと牽引する想定となっている。

 

 

アジアから離れて、例えばヨーロッパとかに行くと、もの凄く乾燥して日本に帰国してからもしばらく肌が痛い経験をした事もある。

 

そんな地域に、象印の加湿器はどうだろうか。

 

さらに言えば、アジアも象印の炊飯器で炊いたご飯を食べたら、びっくりされるのではないだろうか。

 

象印の製品力を考えれば、決して商品価額を下げるべきではないし、より広く販路を拡大していって欲しい。

 

経営方針は間違っていないと思います!

 

後は、なかなか難しい事ではあるのだが、為替影響をもう少しヘッジ出来るとなお良いのではないだろうか。

 

まあ、これは「言うは易く行うは難し」である事は間違いない。

 

タイムズの決算書を覗く②(2023年10月期反映)2/2

 

「カーシェアー、当然にあると思うな、ガソリン残量」

タイムズの決算書を覗く②(2023年10月期反映)1/2 - ogurakaikei’s ブログ (hatenablog.com)

 

この自戒の念を込めた自身の格言を、お伝えするために、2部構成になってしまったのだが、ようやくタイムズを運営するパーク24株式会社の2023年10月期 決算書を覗いてみたいと思う。

 

タイムズの2022年10月期までの業績は、既にコロナ渦からの回復が見られており、特に不採算駐車場の縮小をした結果、コロナ前よりも利益率が明らかに高くなっていたのが目についた。

タイムズの決算書を覗く - ogurakaikei’s ブログ (hatenablog.com)

 

引き続き、筋肉質の経営が続いているのであろうか。

 

また、赤字であった「駐車場(海外)」は、黒字転換したのであろうか。

 

早速、売上から見てみたい。

 

 

全てのセグメントで、売上が増加している。

 

そして、どのセグメントも、コロナ前を上回っている。

 

もはや、回復ではなく、進化のフェーズに入ってる。

 

素晴らしい。

 

なお、前回の再掲であるが、各セグメントの事業内容は以下の通りである。

 

 

利益も期待してしまうが、どうであろうか。

 

 

「駐車場(国内)」も「モビリティ」も、文句なしの利益額である。

 

「駐車場(海外)」は、黒字化まで今一歩というところが残念な所ではあるのだが、確実に良化していると言って良いだろう。

 

 

利益率も、大きく上昇してきている。

 

本当に「駐車場(海外)」は、後もう少しで黒字化である。

 

 

この営業利益率の上昇に寄与しているのが、コロナ渦で不採算の駐車場を整理した事である。

 

そして国内は、不採算の駐車場を整理した上で、既に収益性を維持出来る駐車場の拡大を図っている。

 

その意味では、海外は引き続き不採算の駐車場の整理の最中という事にはなるが、もう黒字化まで今一歩である事は間違いなく、是非やり切って欲しい。

 

そして、国内同様に、今度は拡大のフェーズに入って欲しい。

 

また、「モビリティ」も引き続き好調に推移している。

 

 

そして、「モビリティ」の車両数も大きく増加している。

 

その要因は、やはり何と言ってもタイムズのカーシェアーの拡大であろう。

 

2020年10月期のコロナ渦で、速やかにレンタカーの車両を整理し、そこからカーシェアーに大きく舵を切って、今に至るということだろう。

 

カーシェアーは、拠点がたくさんあると、ますます利便性が高くなり、会員の満足度が高くなり、新規会員も増えるという、まさに今好循環にいると言って良いだろう。

 

 

JRとの連携も進めているらしい。

 

そう、出来る限り電車で行って、そこからカーシェアーを使うというニーズが多いはずであり、そうした場合には駅から車を借りられれば最高なのである。

 

もちろん、帰りも車を返してすぐに電車に乗れる。

 

何なら、帰りの電車はお酒を飲みながら帰れる!!

 

それにしても、タイムズは、不採算の駐車場を整理した上で、今度は拡大に転じたり、レンタカーからカーシェアーに大きく転換したり、その臨機応変な経営手腕には脱帽である。

 

だからこそ、コロナを経て、逆に強くなれたのだろう。

 

(2024年10月期計画)

2024年10月期ももちろん、増収増益を見込んでいる!

カーシェアーもどんどん、拡大していく予定!

 

強い会社ですね、本当に。

 

そのついでと言っては何なのですが、ガソリン残量が少ない場合には、給油をしてから貸し出せるような仕組み化は出来ないものですかね??

 

予約時のオプションでも、良いかなとも思っています。

 

または、ウーバーイーツの配達システムのように、近くにいるガソリン補給員が、ガソリン残量が少ない車を感知して、随時給油をしていくというのはいかがでしょうか。

 

タイムズさんなら、絶対に何か進化をしてくれるはず。

 

カーシェアー会員として、期待して待っています!!

 

タイムズの決算書を覗く②(2023年10月期反映)1/2

 

ついに、タイムズのカーシェアーの会員登録を復活させた。

 

増えてしまったサブスクリプション契約を、コロナ渦で整理したのだが、その中の一つがタイムズのカーシェアー会員であった。

 

日常的には、車は使わない生活スタイルではあるので、やはり車を購入するのはハードルが高い。

 

ただ、たまに車があると便利な場所に行く機会もないわけではなく、そういう事を考えるとやはりカーシェアーかレンタカーだなと行きついた。

 

カーシェアーは、月額料金が多少かかるからか、レンタカーよりも利用料金が安いように感じる。

 

そして、何より借りる際にネットで完結して、それ以外の手続は不要であるし、ガソリンを入れて返す必要もない。

 

ただ、このガソリンを入れて返さなくて良いという点について、自戒の念を込めて、ここで是非注意喚起をしたい。

 

そう、それはタイムズのカーシェアーの会員に復活して、初めて利用した時であった。

 

ちなみに、車種はヤリスクロスという、ネットで調べると結構人気のある車種らしい。

 

まず、驚いたのが、エンジンブレーキがない。

 

手元にもないし、足下にもない。

 

どういうこと??

 

と、しばらくパニック状態であったのだが、我に返りネットで調べる。

 

なんと、ヤリスクロスは、本当にエンジンブレーキがないらしい。

 

ないというよりも、自動でエンジンブレーキがかかる高度な仕様のようである。

 

世の中の車は、こんなに進化しているのかと心底驚く。

 

もちろん、ハイブリッドで燃費も良い車である。

 

タイムズのカーシェアーの場合、車を事前に選べないケースがあるようで、今回自分は選ぶ事が出来なかったが、良い車に当たったと喜んだのを覚えている。

 

そして、何とその日は車を運転するのが、もう数年振り。

 

昔過ぎて正確には覚えていないが、確実に3年以上は乗っていない。

 

数年振りに車を運転する事を、想像してみて欲しい。

 

それまでも、頻繁に乗っていたという事もなく、端的にいうと完全に初心者ドライバー化している。

 

その中で、その日高速に乗って千葉に行かなければ、いけなかった。

 

横浜から千葉に行くので、そう「アクアライン」である。

 

もうウインカーを出すのもドキドキの中、行先をナビに入れて慎重に出庫をする。

 

地下にある駐車場だったのだが、出庫の時の急な登り坂&直角に曲がる行程で、もう既に冷や汗全開である。

 

とにかく、無事に高速に乗らないといけない。

 

ナビは、近くに高速の入り口がある事を示しており、「ナビ様、全て言う事聞きます」状態で車を進める。

 

ナビに導かれるままに車は、高速に乗る車両レーンに入る。

 

ようやく高速に乗れる、初めに合流する時を気を付ければ、後は慎重に法定速度を守って、前へ前へ前進するのみである。

 

もちろん、ETCカードもちゃんと入れてある。

 

と、高速の入り口にあるETCレーンに突入する瞬間に、スピードメーターを見た。

 

ETCで通り抜けるためには、「20キロ以下に」というルールを忠実に守るためである。

 

あれ??

 

え??

 

スピードメーターの横に表示されているガソリンメーターの残量が、残り3つしかない。。。

 

これは、つまりガソリンの残量が乏しいという事??

 

やってしまった。。。

 

タイムズのカーシェアは、ガソリンを満タンにして返す必要がない一方、自分が借りる際にも始めからガソリンが乏しい場合があるのである。

 

もちろん、高速で逆走するわけにもいかず、Uターンも出来ず、前に進むしか残された道はない。。。

 

そうだ、「海ほたる」までたどり着こう、そこでガソリンを入れれば良いんだ。

 

とにかく、法定速度を守って、「海ほたる」を目指そう。

 

幸いにも、アクアラインは混んでなく、スムーズに「海ほたる」までたどり着いた。

 

ガソリンメーターの残量は、まだ3つある。

 

トヨタのハイブリッドシステムは、偉大過ぎる。

 

間に合った。。。

 

そう思ったのだが、、、なんといくら探しても「海ほたる」にはガソリンスタンドがない。

 

こんなに大きいパーキングエリアなのに、そんな事ある??

 

そうか、ここは海の上なんだ。。。

 

そう簡単に、ガソリンを持ってくるというわけには、いかないのかもしれない。

 

その理由は、完全に予想であるが、とにかく間違いない事実として「海ほたる」ではガソリンが給油出来ない事実を知る。

 

もう、パーキングエリアを目指すのは止めよう。

 

とにかく、高速を1秒でも早く降りて、ガソリンスタンドを探そう。

 

そう決意し、「海ほたる」を出る。

 

しかし、「海ほたる」は海の上だけあって、高速の出口がなかなか出てこない。。。

 

そうしているうちに、何とガソリンメーターの残量が2つとなっていた。

 

高速でガス欠⇒車を脇になんとか止める⇒レッカー車を呼ぶ⇒色んな人にめちゃくちゃ怒られる&罰金も払う

 

そんな想像しか出来なくなっていた状態で、車を進ませ何とか出口を見つけ、焦る気持ちを落ち着かせ、速度を減速して高速を出る。

 

ナビに「ガソリンスタンド」と入力し、とにかく最寄りのガソリンスタンドを探した。

 

ナビが示す通りの道順で、とにかくガソリンスタンドに向かう。

 

え?

 

えええええ!!!

 

交差点を渡って、目の前の通りにガソリンスタンドが見えたのだが、その交差点の手前で道路工事していて、直進出来ない。

 

もうホントに勘弁して欲しい、夢なら覚めてくれと泣きそうになりながら、直進せよとのナビの指示に背いて違う道に進む。

 

いや、今思うとうっすら泣いていたかもしれない。

 

その時、神が降臨したのである。

 

ナビの指示に背いて進んだ先に、違うガソリンスタンドがあったのである。

 

あの感動は、きっと生涯忘れることはないだろう。

 

ガソリンスタンドに入ったものの、ガソリンスタンドのお兄さんがなかなか出てこなくて、まさか本日休業じゃないよねと一瞬思ったが、無事にお兄さんも出てきてくれた。

 

その後も、混乱していて、ガソリンの給油口のロックを解除しないで、そのまま待っていたり、エンジン消し忘れたりと、なかなかのドタバタ振りではあったのだが、何とか助かったのである。

 

ハイブリッド車でなければ、終わっていたかもしれない。

 

そして、ここで絶対に忘れてはいけない自分への格言が出来た。

 

「カーシェアー、当然にあると思うな、ガソリン残量」

 

とつらつらと書いていたら、また決算書を覗くまでに長文になってしまった。

 

でもそれくらい、忘れられない、いや忘れてはいけない反省すべき事件であった。

 

タイムズの決算書を覗く②(2023年10月期反映)2/2に続く事を、何卒ご容赦頂きたい。。。

タイムズの決算書を覗く②(2023年10月期反映)2/2 - ogurakaikei’s ブログ (hatenablog.com)