会社分析
「倉庫会社」は、もう看板の半分に過ぎない。 三菱倉庫は、トータルロジスティクスへ営業体制を組み替え、不動産は「資産回転型」で稼ぎ、さらに蓄電池まで仕込みに入った。 ただし今上期は、海外子会社の失速がそのまま営業利益に刺さった。 一方で、政策保…
もうすぐ楽天グループの決算発表が来るので、その前に3Q(1〜9月)までの数字を覗いておく。 今回の読み方はシンプルだ。 「フィンテックが稼ぎ、モバイルが締まり、インターネットが粘る」 1 まずは数字で全体像をつかむ(2025年1月〜9月累計) 3Q累計(1…
「本を売るならブックオフ」で始まった同社は、いまや「趣味用品ユニバース」を舞台に再成長の波に乗っている。 2025年5月期の本決算と中期経営方針の上方修正資料を読むと中古書籍だけに頼らないポートフォリオ転換、海外ドミナント出店、そして大株主から…
「値上げをしないファミレス」で知られるサイゼリヤが、なぜ原材料高の逆風下でも最高益を更新できるのか。 2025年8月期第3四半期(2024年9月〜2025年5月) の決算書には、その答えが端的に表れている。 国内では朝食への時間帯拡張、海外では中国一本足…
1.株価が連日の高値更新 7 月 3 日の東証プライムでアドバンテスト株が一時 10,630 円まで急伸。 前夜のフィラデルフィア半導体指数(SOX)が 1.9%上昇したうえ、モルガン・スタンレー MUFG 証券が目標株価を 11,800 円へ引き上げた。 この二つのニュース…
川崎重工業(以下、川重)の株価が盛り上がってきた。 直近では、航空自衛隊の「T4」練習機の墜落事故を受けて整備需要が高まる思惑や、防衛関連需要全般への期待感が強まっている。 PBR(株価純資産倍率)が競合他社よりも低いことで「割安」という声も出て…
楽天グループが2025年度第1四半期の決算を発表した。 電子商取引(EC)と金融事業が引き続き伸長し、携帯電話(モバイル)事業も赤字幅が縮小。 固定資産税を除けばEBITDAの四半期黒字化を達成したというから、いよいよ「通期黒字」の達成も現実味を帯びてき…
世界的な株安ムードが広がるなか、オリエンタルランド(OLC)の株価も4月30日に一時6%超下げ、3千円を割り込んだ。 4月28日に発表した特別優待(通常分に加えパスポート1枚増)ではいったん買いが集まったものの、2026年3月期の減益見通しに失望売りが勝った…
米トランプ政権の高関税発動をめぐっては、市場の動揺がまだ収まらない。 4月7日以降、米長期金利が23年ぶりの大幅上昇となり、世界同時株安が再度警戒される局面にある。 ダウ平均は先週、過去最大級の乱高下を演じたかと思えば、今週に入っても連日ジェッ…
ここ数日、米トランプ政権の関税強化や米中摩擦の激化を受け、世界の株式市場が荒れている。 4月4日にはNYダウが1日の下げ幅として史上3番目の2231ドル安を記録し、S&P500やナスダックも下落が続く。 日本でも製造業を中心に株価が大きく下げており、特に輸…
商船三井は明確に報酬制度を拡充する姿勢を打ち出した。 今期(2026年3月期)に役員報酬の水準を引き上げ、株式報酬の比率を20%から35%にアップ。 しかも、重大な不正があれば報酬を返還させる「クローバック条項」も導入する。 そうやってコーポレートガバ…
アスクルが3Q(累計)時点の業績を発表してきた。 売上高は3588億円(前年同期比102.5%)と増収だが、営業利益は98億円(同78.4%)、純利益は61億円(同37.8%)と大幅減益。 前年同期の純利益(161億円)からすると約6割減というインパクトが大きい。 さ…
東京電力ホールディングス(HD)が今期の純利益予想を36%減の1720億円と発表した。 前期と比べて大幅にダウンしており、市場予想の2186億円も下回る結果。 冒頭から「やっぱり柏崎刈羽原子力発電所の再稼働が見通せないのは痛いな」という印象を拭えない。 …
レーザーテック、受注落ち込みの懸念が重荷:TSMC頼みの構図が色濃く 半導体製造装置大手のレーザーテックが上場来高値(4万5500円)から7割近く下げ、株価がさえない。 足元の業績は好調で2025年6月期の純利益は740億円を見込むなど最高水準の決算を続けて…
三菱重工株が6%超の大幅反発、防衛関連銘柄に買い戻し3月12日の東京株式市場で三菱重工業(7011)が大きく反発し、一時は前日比6.32%高の2461円50銭まで上昇した。 ここ3営業日続いていたリスクオフ局面の巻き戻しが進み、防衛関連として物色の矛先が向かっ…
久光製薬が株主還元と成長投資を同時に拡充する方針を打ち出してきた。 2027年2月期からの5年間で500億円超の株主還元を行い、うち450億円は配当に充てるという。 残りはタイミングを見計らって自社株買いを実施する構えだ。 一方、成長投資には2000億円以上…
任天堂が減益に転じた今期決算と、後継機「スイッチ2」への視線 最近の任天堂は、主力ゲーム機「ニンテンドースイッチ」(以下、スイッチ)の販売が想定よりも伸びず、2025年3月期の業績は期初予想の下方修正を重ねている。 8年目に突入したスイッチがピーク…
25年1月期の決算で積水ハウスが売上高4兆円超えを達成したインパクトはなかなか大きい。 純利益も過去最高の2177億円(前年比+8%)に上り、1月期決算の企業の中でもトップクラスの好業績が鮮明だ。 単に国内の戸建てや賃貸住宅が堅調なだけでなく、約7500億…
伊藤園が2025年4月期(2024年5月〜25年1月)までの決算を発表し、純利益が前年同期比で2割落ちるなど、意外と苦戦しているようだ。 コスト増や販促費用の増加が重荷になっているうえ、肝心の値上げが思ったほど利益に結び付かなかったらしい。 国際的には「…
リクルートホールディングスがまた面白い動きを見せている。 2025年3月期の第3四半期(2024年10~12月)は連結売上高8969億円(前年同期比+3.5%)、営業利益1396億円(同+28.2%)、純利益1190億円(同+11.9%)と堅調な数字を出してきた。 加えて2月28日には…
セブン&アイ・ホールディングスが「同意なき買収」騒動の渦中で揺れている。 カナダの大手コンビニ企業・ACT(アリマンタシォン・クシュタール)からの買収提案や、創業家による非公開化構想が取り沙汰されるなかで、外圧に押し出されるかのような形のM&A話…
ソニーグループ(以下ソニー)が2月末、総額1100億円の社債発行を公表した。 注目を集めたのは、その「倍速発行」と呼ばれるスピードだ。 通常であれば5~6営業日かける需要調査と条件決定を、わずか3日で完了。 国内の社債市場では珍しい手法であり、変動が…
富士フイルムホールディングスが好調を維持している。 2025年3月期の連結純利益は前期比3%増の2500億円を見込み、これで5期連続の過去最高益更新というから相当な強さだ。 かつて「写真フィルムの雄」と呼ばれた企業が、今やバイオ医薬品の開発製造受託(CDM…
東宝がさらに上を狙う。 映画やアニメのヒットが重なり、24年の興行収入は歴代最高を記録し、最新の第3四半期(2025年2月期)決算も好調そのもの。 コナンの絶好調ぶりにゴジラの目覚め、さらには帝国劇場の建て替えに向けた動きや海外M&A戦略まで、このとこ…
楽天銀行がまた面白い動きを見せている。 ここにきて銀行株が総じて買われるなか、とりわけネット銀行への注目度が急上昇。 株価は昨年末比で大きく上昇しており、「金利ある世界」による預金の質が評価されているようだ。 さらに、利用者がスマホ経由で銀行…
京急(京浜急行電鉄)がまた面白い動きを見せている。 2月20日に出た大量保有報告書によると、村上世彰氏の長女ら旧村上ファンド系が京急株の5.11%を取得したという。 アクティビストとして知られる村上ファンドが同社にどんな提案をするのか、投資家の間で…
くら寿司が約2カ月で株主優待を復活させた。 昨年末(2024年12月)に突如として「廃止」を宣言したものの、株主からの反発が想像以上に大きかったようだ。 結果的に「やっぱり復活」という、なかなかの方針転換ぶりが話題になっている。 いったい何が起きた…
ノジマがまた自社株買いを発表した。 ここ最近、ノジマはM&A戦略と株主還元策を繰り返し打ち出していて、着実に勢力を拡大している印象がある。 特に2025年2月18日に公表された最大50億円の自社株買いは、前年(40億円上限)を上回る規模だ。 なぜこんなに矢…
ブリヂストンが、今期(2024年12月期)の決算説明を2025年2月17日に実施し、株主還元を大幅に強化する姿勢を示した。 欧州や南米の事業再編に伴う費用が重く最終減益となるものの、高採算の大口径タイヤ拡販やコスト構造の見直しが順調で、2025年12月期に向…
サンリオが通期見通しを上方修正し、株価がストップ高水準まで上昇した。 第三四半期(4〜12月)も売上高・利益ともに大幅な伸びを示し、「ハローキティだけじゃない」複数キャラクター戦略と海外ライセンス事業の好調が改めて証明された格好だ。 「ハローキ…