ogurakaikei’s ブログ

会計・税務及び経済関連(時々雑談)

産業分析

産業分析から見る生産ネットワーク(6/6)

フラグメンテーションは「生産・物流ネットワーク」の存在が必要不可欠となりますが、部品やアプリケーションを供給するサプライヤーの分厚い集積を生み出し、産業を構成する工程が細分化され、個々の工程がそれに適した地域や国に割り当てられる形で生産さ…

産業分析から見る生産ネットワーク(5/6)

日本経済新聞(2020年11月21日)の記事によると、iPhone 12の主要な部品について、アメリカ企業であるアップル(メイン半導体)、韓国企業であるサムスン(有機ELパネル、フラッシュメモリー)、SKハイニックス(DRAM)、日本企業であるソニー(カメラ部品(…

産業分析から見る生産ネットワーク(4/6)

高機能型携帯電話(フィーチャーフォン)、およびこれから発展した情報通信端末であるスマートフォンの合計年間出荷台数は、2018年に約17億台に達しています。ハイテク技術の塊であり、高価な財でもあるフィーチャーフォンやスマートフォンが、先進国のみな…

産業分析から見る生産ネットワーク(3/6)

携帯電話及びスマートフォンの生産について歴史的な経緯を整理します。 1990年代半ば頃から、テキサス・インスツルメンツ(TI)やADI、フィリップス等の欧米の半導体メーカーが、ベースバンドチップ(信号処理部)、RF(無線部)といった中核チップセットと…

産業分析から見る生産ネットワーク(2/6)

2007年、アップルがアメリカでiPhoneを販売したことを機に、携帯端末産業ではスマートフォンにカテゴライズされる製品ジャンルの市場が急拡大を開始しました。「スマートフォン」に厳密な定義はありませんが、一般にはOSのバージョンアップやアプリケーショ…

産業分析から見る生産ネットワーク(1/6)

フラグメントとは、「断片」のことであり、フラグメンテーションとは、IT 用語で、断片化、細分化を意味します。また、日本大百科全書によると、フラグメンテーションは「一度に送信できないパケットを分割して送信する技術」をさし、経済地理学の視点からは…