ogurakaikei’s ブログ

会計・税務及び経済関連(時々雑談)

産業分析から見る生産ネットワーク(4/6)

 高機能型携帯電話(フィーチャーフォン)、およびこれから発展した情報通信端末であるスマートフォンの合計年間出荷台数は、2018年に約17億台に達しています。ハイテク技術の塊であり、高価な財でもあるフィーチャーフォンスマートフォンが、先進国のみならず新興国でも急速な市場浸透を遂げ、生活必需品として広く定着することができたのは、産業発展の早い段階から、製造工程を多数の半自律的な工程に細分化し、空間的に分散した生産工程のサブユニットを組織化し、新たに生産ネットワークを構築することによって各国のメーカーが活発に産業に参入し、多様な製品の開発と量産を担ったことに負うところが大きいといえます。

 

産業分析から見る生産ネットワーク(5/6)に続きます。

 

参考文献

・東アジア優位産業(中央経済社

日本経済新聞