ogurakaikei’s ブログ

会計・税務及び経済関連(時々雑談)

2023-05-01から1ヶ月間の記事一覧

会社設立方法④

次に作成した定款の添削を公証役場に依頼します。 公証役場に電話して、添削を依頼することとなり料金は無料です。 なお、最終的な届出は法人を設立しようとする都道府県内の公証役場である必要があるので、「公証役場+住んでいる都道府県名」にて検索をし…

会社設立方法③

会社設立時には、会社の実印を作る必要があります。 最終的に決定した会社名で会社の実印を作ることとなります。 ・実印⇒契約などの際に使用する印鑑で、法務局に登録されるものになります。 ・銀行印⇒銀行で使用する印鑑となります。実印と同じものでも構い…

会社設立方法②

会社を作る際には、必ず定款を作らなくてはなりません。 定款を作るにあたっては、次の項目を決めます。 ・会社名 ⇒会社銘は自由に決められますが、「株式会社」という言葉は必ず入れる必要があります。 ・本店所在地 ⇒会社の住所になります。 ・会社の目的 …

会社設立方法①

みなさんは、会社を設立した経験はありますか? これから設立したいと思っていますか? 会社の設立はそれなりの手間はかかりますが、やろうと思えば個人でも出来てしまいます。 しかし、会社の設立の仕方で将来の節税に有利不利が決まる等、後になって色々と…

18世紀における貨幣改鋳と幕府の経済政策(2/2)

金属貨幣としての銀貨が減少しても、基準貨幣として銀目が継続した背景には、銀目単位の貨幣として藩札・私札・手形などが通用したことがありました。手形は、両替商システムの整備とともに発行されて流通するに至り、私札は、近世初頭から一定の地域内で流…

18世紀における貨幣改鋳と幕府の経済政策(1/2)

江戸時代の三貨制度は1660年代に安定したとされ、寛永通宝が増鋳されてビタ銭の多くはオランダ船で東南アジアへ輸出され、この頃までに銭貨は寛永通宝にほぼ一元化されました。一方、額面で価値が表示された金貨は、長年の使用で摩耗して金の含有量が減少す…

18世紀における東アジア世界(2/2)

正式な貿易港として幕府が管理貿易を行った長崎、朝鮮との通交の窓口となった対馬、琉球との交易を行った薩摩、アイヌとの交易を行った松前の「四つの口」のうち、琉球口・朝鮮口には「通信の国」としての役割分担があり、長崎貿易と異なり、17世紀は特に規…

18世紀における東アジア世界(1/2)

長崎貿易では、糸割符制が1655年に廃止され、最大の輸入品である生糸が、相対取引となり、国内商人の自由な取引参加が認められましたが、元値決定の主導権を外国商人に握られたため、その後再び幕府は貿易統制を強め、1672年に市法商法が取られました。市法…

17世紀における東アジア貿易と三貨制度(3/3)

三貨制度の特殊性に規定されて三都で両替商が成長すると、商業が拡大するとともに両替商が信用の供与を求められました。特に江戸時代の商品流通が領主米(年貢米)の商品化を基本とする流通構造であったため、その領主米の集散地として大坂が最も重要となり…