ogurakaikei’s ブログ

会計・税務及び経済関連(時々雑談)

産業分析から見る生産ネットワーク(1/6)

 フラグメントとは、「断片」のことであり、フラグメンテーションとは、IT 用語で、断片化、細分化を意味します。また、日本大百科全書によると、フラグメンテーションは「一度に送信できないパケットを分割して送信する技術」をさし、経済地理学の視点からは製造工程を多数の半自律的な工程に細分化し、空間的に分散した生産工程のサブユニットを組織化し、新たに生産ネットワークを構築することを意味します。加えて、各工程間の連結を、サービス・リンクスとよび、フラグメンテーションは、サービス・リンクスの存在によってはじめて可能となります。つまりこのサービス・リンクスがいかに効率的で信頼性が高いかが、生産ネットワーク全体の効率と収益性を決める重要な要因となり、そこから、このようなネットワークを「生産・物流ネットワーク」とよびます。

 

産業分析から見る生産ネットワーク(2/6)に続きます。

 

参考文献

・東アジア優位産業(中央経済社

日本経済新聞