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会計・税務及び経済関連(時々雑談)

タイムズの決算書を覗く②(2023年10月期反映)2/2

 

「カーシェアー、当然にあると思うな、ガソリン残量」

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この自戒の念を込めた自身の格言を、お伝えするために、2部構成になってしまったのだが、ようやくタイムズを運営するパーク24株式会社の2023年10月期 決算書を覗いてみたいと思う。

 

タイムズの2022年10月期までの業績は、既にコロナ渦からの回復が見られており、特に不採算駐車場の縮小をした結果、コロナ前よりも利益率が明らかに高くなっていたのが目についた。

タイムズの決算書を覗く - ogurakaikei’s ブログ (hatenablog.com)

 

引き続き、筋肉質の経営が続いているのであろうか。

 

また、赤字であった「駐車場(海外)」は、黒字転換したのであろうか。

 

早速、売上から見てみたい。

 

 

全てのセグメントで、売上が増加している。

 

そして、どのセグメントも、コロナ前を上回っている。

 

もはや、回復ではなく、進化のフェーズに入ってる。

 

素晴らしい。

 

なお、前回の再掲であるが、各セグメントの事業内容は以下の通りである。

 

 

利益も期待してしまうが、どうであろうか。

 

 

「駐車場(国内)」も「モビリティ」も、文句なしの利益額である。

 

「駐車場(海外)」は、黒字化まで今一歩というところが残念な所ではあるのだが、確実に良化していると言って良いだろう。

 

 

利益率も、大きく上昇してきている。

 

本当に「駐車場(海外)」は、後もう少しで黒字化である。

 

 

この営業利益率の上昇に寄与しているのが、コロナ渦で不採算の駐車場を整理した事である。

 

そして国内は、不採算の駐車場を整理した上で、既に収益性を維持出来る駐車場の拡大を図っている。

 

その意味では、海外は引き続き不採算の駐車場の整理の最中という事にはなるが、もう黒字化まで今一歩である事は間違いなく、是非やり切って欲しい。

 

そして、国内同様に、今度は拡大のフェーズに入って欲しい。

 

また、「モビリティ」も引き続き好調に推移している。

 

 

そして、「モビリティ」の車両数も大きく増加している。

 

その要因は、やはり何と言ってもタイムズのカーシェアーの拡大であろう。

 

2020年10月期のコロナ渦で、速やかにレンタカーの車両を整理し、そこからカーシェアーに大きく舵を切って、今に至るということだろう。

 

カーシェアーは、拠点がたくさんあると、ますます利便性が高くなり、会員の満足度が高くなり、新規会員も増えるという、まさに今好循環にいると言って良いだろう。

 

 

JRとの連携も進めているらしい。

 

そう、出来る限り電車で行って、そこからカーシェアーを使うというニーズが多いはずであり、そうした場合には駅から車を借りられれば最高なのである。

 

もちろん、帰りも車を返してすぐに電車に乗れる。

 

何なら、帰りの電車はお酒を飲みながら帰れる!!

 

それにしても、タイムズは、不採算の駐車場を整理した上で、今度は拡大に転じたり、レンタカーからカーシェアーに大きく転換したり、その臨機応変な経営手腕には脱帽である。

 

だからこそ、コロナを経て、逆に強くなれたのだろう。

 

(2024年10月期計画)

2024年10月期ももちろん、増収増益を見込んでいる!

カーシェアーもどんどん、拡大していく予定!

 

強い会社ですね、本当に。

 

そのついでと言っては何なのですが、ガソリン残量が少ない場合には、給油をしてから貸し出せるような仕組み化は出来ないものですかね??

 

予約時のオプションでも、良いかなとも思っています。

 

または、ウーバーイーツの配達システムのように、近くにいるガソリン補給員が、ガソリン残量が少ない車を感知して、随時給油をしていくというのはいかがでしょうか。

 

タイムズさんなら、絶対に何か進化をしてくれるはず。

 

カーシェアー会員として、期待して待っています!!