スシローが、2023年9月期の決算情報を先日出した。
2022年9月期までのスシローの売上は、コロナ渦であっても、落ちてはいなかったものの、営業利益に大きな減少が見られていた。
また、内訳を見ていると、海外の売上及び利益が大きく伸びている一方で、国内は売上が伸び悩みかつ、利益の大幅減少が見られた。
スシローの決算書を覗く - ogurakaikei’s ブログ (hatenablog.com)
2023年9月期は、どうなったであろうか。
まずは、全体の売上から見る。
売上を見れば、キレイな右肩上がりを継続していると言って良いだろう。
続いては、懸念の営業利益。
うーん、かろうじて減益にはなっていないといった状況だろうか。
まあ、でも合計では増収増益ということである。
それでは、セグメント別に見てみる。
「国内スシロー」の売上が落ちているのが、分かる。
確かに、待たずに入れる時が多くなっている気もしていたのだが。。。
しかし、大きく落ちているわけではない。
セグメント利益の動向を見よう。
・・・
「国内スシロー」に関して言えば、減収減益といった状況が判明した。
一方、「海外スシロー」は、2期連続で増収増益。
と言うか、セグメント利益は、「海外スシロー」が「国内スシロー」を上回っている。
その勢いは、「海外スシロー」だけの推移で見ると、より顕著である。
店舗数は、まだまだ日本の方が圧倒的に多いのであるが、セグメント利益は「海外スシロー」の勝ち。
国内が赤字になってしまっているサイゼリヤほどではないが、、、やっぱり日本はコスパに敏感過ぎるんですかね。。。
自分で言ってて耳が痛いが。。。
当然、今後海外にどんどん展開していこうという事業計画が見受けられる。
設備投資の金額も、これからは海外の方が大きくなる計画。
まあ、世界は広いからそれ自体はあるべきという事でいいですかね。
とりあえず、日本からどんどん撤退していくとかは、止めて欲しい。。。
(国内事業計画)
一応、国内の事業計画を見ると「国内スシロー」もちゃんと店舗は増やしていく計画のようなのでひとまず安心はするのだが。
(海外事業計画)
それにしても、海外の出店計画は凄まじい。
中国をはじめ、今後3年間で3倍近く店舗を増やす方針とのこと。
ちょっと情報が取れなかったのだが、サイゼリヤと同様に、アジア各国の方が顧客単価が高かったりするんでしょうね。
気が付いたら、日本がアジアの中で物価が安い国になっているんだろうか。。。
でも、そんな物価が安い感覚ないですよね(;^_^A
スシローも国内市場に見切りを付けているということは全然ないが、一方でより利益率を上げる必要があることはもちろん認識している。
まずは、不採算店舗を閉める一方で、よりポテンシャルが高い店舗、ブランドに投資をしていくとのこと。
2023年9月期で見ると、「京樽」と「その他」のセグメントも赤字であるし、この辺りも手を入れる必要があるのだろう。
とにかく、個人的には、スシローが無くなってしまうと、とても困ってしまうため、積極的に通い続けさせて頂こう。
あんなにコスパが良いのに、待たなくても入れる時があるなんて、本当に日本市場の競争レベルは高い。
だからこそ、海外で人気になるのは当然の結果とも言えるし、それ自体は望ましいことではないか。
海外に行って、サイゼリヤとスシローどちらで食事をしようかと真剣に悩むような日が、もうそこまで来ている!!