鳥貴族の決算書を最初に覗いたのが、2023年6月。
鳥貴族の決算書を覗く - ogurakaikei’s ブログ (hatenablog.com)
その時点では、第3四半期である2023年4月期までしか開示されていなかったのだが、それから数か月経過し、先日2023年7月期の決算説明資料が公表された。
これまで、一度決算書を覗いた会社については、その後を追いかけていなかったが、やはり適宜追いかけていかないとその会社の事は、真に理解出来ないとも感じている。
企業は生き物であり、常に変化しながら活動をしているので、その意味では常に旅の途中なのである。
これは、「継続企業」を前提として開示書類が、作成されている事とも整合する。
そういうわけで、今日は鳥貴族の2023年7月期の決算情報を反映して、最新情報をキャッチアップしていきたいと思う。
鳥貴族は、単一セグメントであるため、セグメント情報を確認することは出来ない。
このため、全体としての売上の推移を見ていく。
きました、完全なるV字回復!!
コロナ前と比べると、若干下回っているものの、ほぼ回復したと言って良いであろう。
さらに言えば、月を重ねる毎にコロナ前の水準を上回ってきている状況であり、実質的には既にコロナ前を超えていると言っても過言ではないだろう。
また、顕著なのは、店舗数の推移である。
何があったのですか!?
というレベルの2023年7月期の店舗数、急増!
そんなに近くに鳥貴族が増えている感じはしないが。。。と思ったが、これには理由があって、要因はM&Aによるもの。
(2023年1月期_第2四半期)
2023年1月に「やきとり大吉」を展開するダイキチシステム株式会社を、子会社化しているのである。
取得価額は、6億円。
鳥貴族の純資産は、2023年7月期末で約68億円だから、鳥貴族にとって、それなりの規模の投資であることが分かる。
この結果、一気に503店舗が、店舗数に含まれていることとなる。
この店舗数の増加は、直近の売上が、コロナ前を超える水準になっている一つの要因でもあるだろう。
ただ、問題なのはこれで利益がしっかりと出ているかどうかである。
みなさん、安心して下さい!!
営業利益も見事なV字回復!!黒字転換!!
うれしくて、すぐに鳥貴族の予約をして、祝杯をあげたい気分である。
コロナを乗り越えて、2023年7月期は1Qから4Qまで常に良化していることが確認出来る。
今後は、営業利益についてもコロナ前の水準に戻し、そして超えていくことが目標であろう。
(2024年7月期計画)
2024年7月期は、当然増収増益を計画しているし、さらにこれが達成出来れば、営業利益は過去最高益となる。
直近の業績の推移を鑑みれば、全然固い計画であり、完全に射程圏内と考えて良いであろう。
当然に今後は、国内だけでなく、海外展開も視野に入れているとのことである。
2023年7月期末時点で、1年内返済予定の借入金38億円に対して、現預金は86億円あるし、買掛金や未払金を含めても資金繰りには余裕があるように見える。
十分な余力を残してコロナを乗り越えた鳥貴族に、心からの賛辞を送りつつ、次いつ行こうかなとスケジュールを確認する。
一方でお客さんが多すぎて、予約が取れないのは勘弁して欲しいけれど。。。
後、出来れば土日だけでも良いので、昼の営業もして欲しいと思っているのだが、どうでしょうか!?