ogurakaikei’s ブログ

会計・税務及び経済関連(時々雑談)

スシローの決算書を覗く

やはり、サイゼリヤ、鳥貴族ときたら、スシローも覗きたい。

 

ちなみに、金曜日に鳥貴族、週末にサイゼリヤとスシローにもちろん行ってきた。

 

もはや、この3店舗は週末のルーティーンだ。

 

その中で特によく行くのが、スシロー。

 

基本的には、毎週末行っている。

 

ちょっと飲みながら、お寿司を食べる事に幸せを感じてしまう。

 

そんな生粋のスシローファンであるのだが、有価証券報告書を覗いてまず驚いたのが、会社名が変わっていたこと。

 

その名も「株式会社FOOD & LIFE COMPANIES」。

 

「あきんどスシロー」じゃないのか!?

 

2021年に社名が変わっている模様。

 

今後、「スシロー事業」以外も、展開していくという意思の表れなのだろうか。

 

ちなみに、一時期よくテレビで見た元板前さんという経歴の豊崎賢一社長は、既に退任していた。

 

現状、「スシローブランド」以外では「京樽ブランド」や「三崎丸ブランド」と買収したお寿司関連のブランドが目立つが、スシローの食材調達やオペレーションを始めとするノウハウを活かせば、それ以外の業態への進出も期待される。

 

 

そして、スシローは、サイゼリヤ同様にアジア圏で、既に海外展開を進めている。

 

進出先としては、韓国、台湾、シンガポール、香港、タイ、中国とサイゼリヤより少し進出している国数が多い。

 

店舗数を見ても、海外で順調に拡大していることが分かる。

 

ちなみに、海外事業の業績の推移を見ようと思ったのだが、第7期(2021年9月期)までセグメント情報が開示されていないので2期分しか分からないが、第8期(2022年9月期)は売上が倍増し、利益は黒字化している。

 

恐らく、コロナの影響が第7期(2021年9月期)には多分に含まれていて、その回復という要因もあるのだろう。

 

 

 

セグメント情報が5期分ないので、全体の推移を見ていくことにする。

 

まず、特記すべき事項として、スシローは、コロナ渦でも売上を下げていない!!

 

もちろん、コロナ渦に入ったばかりの第6期(2020年9月期)の売上上昇は鈍化しているけれど、下がっていない。

 

特に第7期(2021年9月期)8期(2022年9月期)の伸びは、惚れ惚れする。

 

 

そして、利益は。。。

 

なんと、直近の第8期(2022年9月期)で大きく減少している。

 

スシローは、コロナ影響よりも、昨今の円安や物価高の影響を大きく受けているようだ。

 

特に水産系は、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化影響も大きく受けているのだろう。

 

確かに、2022年10月から値上げをしたが、値上げをしなければ赤字になる可能性もあるという経営判断からだと納得した。

 

 

しかし、心配なのは値上げ後の、第9期第2四半期(2023年3月期)の状況である。

 

売上は上がっているが、依然として利益が大きく減少している。

 

大きく利益が下がった、第8期第2四半期(2022年3月期)の約半分!!

 

国内スシロー事業の営業利益率は、1.95%。。。

 

これ以上、円安が進んだら赤字になるのでないだろうか。

 

「京樽事業」は、現時点で既に赤字だ。

 

コロナの助成金もないので、営業利益だけでなく当期純利益が赤字になる可能性もある。

 

 

 

一方で、海外スシロー事業は好調で利益率も10%近くある。

 

ある意味、国内よりも海外が好調という、サイゼリヤに似た状況と言えるのかもしれない。

 

絶対にSNSで迷惑動画など、掲載してスシローに迷惑をかけてはダメだ。

 

 

しかも、業績回復に向けて、原価率を下げるのではなく、逆に原価率を上げる取組をしてくれるスシロー。

 

もう、この心意気に応えるしかない。

 

このまま、毎週通い続けると決めた。

 

お酒も頼み続けると決めた。

 

ちなみに、スシローは最後に店員さんがお皿の枚数やグラスの数を確認して、会計額を確定させるから、お皿やグラスがテーブルに会計まで残ることになる。

 

だから、いつも机に大量のグラスが残ってしまう。

 

それが、実は少し恥ずかしい。