ogurakaikei’s ブログ

会計・税務及び経済関連(時々雑談)

アース製薬の決算書を覗く

週末に蚊に刺された話をしていたが、昨日も手の指を2か所刺され朝からかゆい。

 

蚊との遭遇場所は、同じくマンションのエレベーター内だ。

 

たまたま急用で、スマホで電話をしながらだったので、その手をエレベーター内で振り回すことも出来ていなかった。

 

家の玄関前で電話を終わらせ、終話ボタンを押そうとしたところ、ばっちり親指に蚊が止まっていた。

 

止まっていた親指だけでなく、既に人差し指は、刺された後であった。

 

なんとか、家の玄関前で蚊との決闘に勝利し、部屋に決闘を持ち込むことは無かったのだが、毎日これではとても体がもたない。

 

今年の蚊は、とてつもなく強敵だ。

 

もう仕方ないと、虫よけスプレーをカバンに入れながら(エレベーターを使わないことも検討中)、アース製薬の業績は間違いなく蚊の活動状況に左右されているものと思案する。

 

今年のアース製薬は、きっと好業績なのではないだろうか。

 

その思いを確信に変えるべく、アース製薬株式会社の有価証券報告書を見てみよう。

 


アース製薬は、なんと過去に一度会社更生法の適用をした上で、大塚製薬グループの資本を受けて現在に至っている。

 

事業もやはりメインは、家庭用虫ケア用品に代表される「家庭用品事業」。

 

その他にも、家庭用のノウハウを活かして、企業等への衛生管理サービスを提供する「総合環境衛生事業」を行っている。

 

 

 

規模としては、圧倒的に「家庭用品事業」が大きい。

 

「総合環境衛生事業」の売上は、大きなブレなく推移しており、安定顧客がしっかりといるのであろう。

 

気になるのは、連続して右肩上がりだった「家庭用品事業」の売上が、2022年12月期に減少していることである。

 

(2022年12月期)

 

要因としては、「気温が低かったこと」、「夏場の天候不順による虫ケア用品の売上減少」らしい。

 

去年ってそんなに涼しかったか!?とも思うところではあるが、少なくとも今年の方が暑いのは間違いない。

 

そして、「天気が良いと虫が活発に活動し、虫ケア用品が売れる」という自分の推測は、この時点でほぼ間違いないという思いに近づいた。

 

確信へとさらに近づくために、右肩上がりであった期を確認してみよう。

 

(2019年12月期)

 

(2020年12月期)

 

2019年12月期の「残暑が長引き虫ケア用品の需要が長期化」、2020年12月期の「良好な気象条件の後押しを受けた虫ケア用品の売上増」とのコメントは、確信を抱くに十分だろう。

 

後は、利益がしっかりと出ているかである。

 

 

売上の推移とほぼ整合している。

 

2018年12月期の「家庭用品事業」の赤字要因は、何であろうか。

 

 

来ました、「天候の影響もあり減収」とのコメント。

 

天候に左右される虫ケア商品が、やはり売上、利益の柱ということだろう。

 

 

同時に、天候に左右されるということは、当然に真冬は虫ケア商品が全然売れないはずである。

 

(2022年12月期)

 

キレイに、第4四半期(10月~12月)は赤字。

 

意外だったのは、第1四半期である1月~3月の売上の方が、第3四半期の7月~9月の売上よりも多いこと。

 

ドラッグストアとか、スーパーを介して販売するから、実際に消費者が購入するよりも多少前倒しの売上計上になることは想定されるが、それにしてもみんな、結構前もって準備しているんですね。

 

確かに、自分も6月頭から「アースノーマット」を準備はしていたので、一定の理解は出来る。

 

出来れば、月別の売上推移が見られれば良いなとは思った。

 

そして、やはり虫ケア商品は、海外でもニーズがある模様。

 

その規模は、拡大している。

 

 

販売先としては、東南アジアが多いように見受けられる。

 

どこも、蚊が多そうなイメージがある。

 

きっと、現地の人の強い味方になっていることだろう。

 

総じていうと、アース製薬の業績は季節変動を大きく受け、さらに天候による影響も業績に大きく響くことが分かった。

 

そして、海外にも販路を拡大している。

 

だって、常に暑い国なら、絶対に安定したニーズがあるはずだから。

 

したがって、2023年12月期の好業績を確信し、自分も「アースノーマット」の取替用を大量にストックしていく。

 

何といってもパッケージに記載の持続時間は、1日12時間換算の持続日数である点が、要注意点である。

 

世の中で空焚きされている「アースノーマット」の件数の調査結果を、いつか見てみたい。