PayPayがサービスを開始した2018年時点では、楽天PayやOrigami Pay、LINE Payなど既に多数のQRコード決済会社が存在していました。その中で当時後発ともいえるPayPayがリーディングカンパニーに数年で躍り出たのはもちろん圧倒的なソフトバンクグループの資金力をバックとした大規模キャンペーンの効果が大きいですが、それだけではなくシステム開発のスピード力に起因するところが大きいのです。つまり、大規模なキャンペーンを多数企画するなどしても、肝心のシステム開発が追い付かなければ絵に描いた餅となるからです。
現代日本企業の事例分析(4/11)に続きます。
参考文献は以下の通りです。
・深化する日本の経営(千倉書房)
・PayPay株式会社プレスリリース