ogurakaikei’s ブログ

会計・税務及び経済関連(時々雑談)

任天堂の決算書を覗く

最近、ブログを書いていて、子供達はデパートの屋上の遊具で遊んだり、外で遊んだりするより、携帯ゲーム機をみんなで持ってきて遊んでいるのではないかという、偏見とも取れる見方をしてしまっている事に若干の反省をしている。

 

ただ、実際にマンションのロビーでも、子供達はswitchを持ち合って遊んでいるし、何なら公園にいるのにswitchで遊んでいさえもする。

 

自分の子供の時は、携帯ゲーム機としてゲームボーイはあったけれど、白黒で画質も荒く、そして動作も遅い、持っていてもとても重い。

 

対戦機能は、ケーブルが無ければ出来なかったはずである。

 

そして、乾電池式ですぐ電池が切れる。

 

それでも、ケーブルをつないで野球ゲームとかを一生懸命友達とやったりしていた記憶はあるのだが、正直言ってずっとやっていると間違いなく飽きる。

 

白黒だから、目も疲れる。

 

やり過ぎると、頭が痛くなって車酔いしているような感覚になる。

 

だから、ゲームボーイをずっとやり続けるというのは、逆にかなり苦しかったと思う。

 

それが、今は携帯型なのにあんなにキレイな画面で高機能で、面白いソフトがたくさんあってという状況なのだから、そりゃ外にいてもゲームやりますよねと思ってしまう。

 

したがって、デパートの屋上の遊具よりswitchを選んでいるというのは、当たらずも遠からずというところではないかと、自分では思っているのではあるが、そうだとすると見方を変えれば、任天堂はとてつもない好業績なのではないかとも思った。

 

そんな興味も湧いてきたので、自分も子供の頃に、もちろんお世話になった任天堂株式会社の有価証券報告書を覗いてみようと思う。

 

 

任天堂の創業は、戦後間もない1947年。

 

歴史ある会社というのは、納得感はもちろんあるのだが、「かるた・トランプ」を製造販売していた事実を初めて知った。

 

確かに、初めからファミコンなんて作れないですよね。

 

1962年に上場し、ファミコンが発売されるのが1983年。

 

 

そこから「ゲームボーイ」「スーパーファミコン」「64」と、懐かしいゲーム機の発売が続く。

 

「スーパーファミコン」なんて、初めて親戚の家で見た時になんという世界観なんだと感動した事を今でも覚えている。

 

まさに「スーパー!!」ファミコンであった。

 

そんな、ファンを作り続けている任天堂であるが、セグメントはなぜか単一セグメント。

 

 

国内と海外くらいは分けていいのではないかとも思うが、任天堂のゲームは万国共通で海外市場に向けての仕様とかそういうレベルの話ではないということだろうか。

 

でも海外のゲームは、当然ゲーム内での言語は各国で違うんだろうな。。。

 

何か国語に対応しているのだろうか、若干気になった。

 

 

そんな単一セグメントの任天堂なので、全体の売上を見ると、やはりコロナ渦なんて関係なし。

 

むしろ、コロナ渦で売上が増加している。

 

 

経常利益も売上とほとんど同じ、推移。

 

若干、2023年3月期で伸び悩んでいるようにも見えるが、何かあるのであろうか。

 

(2023年3月期)

 

なるほど、半導体不足がここでも影響している。

 

そして、年末商戦ではハードウェアの販売が、2022年3月期よりも苦戦したとのこと。

 

 

確かに、ハードウェアの販売台数は、2021年3月期をピークに減少傾向にある。

 

 

それを、安定したソフトの販売でカバーしているという状況らしい。

 

それにしても、2021年3月期には、ハードを3,000万台近く販売して、日本の人口1億2千万人から考えればどういうことなんだとふと思ったが、それは完全に間違いであった。

 

任天堂は、世界の任天堂なのである。

 

 

海外売上の方が国内売上よりも、はるかに大きい。

 

マリオは、日本だけの物だと思っていたら大間違いである。

 

海外の知人が出来たら、言葉なんて通じなくても、一緒にゲームをすれば友達になれる事間違いなしである。

 

 

当然、国境、世代を超えて、人々を魅了して止まないコンテンツを作るためには、多額の研究開発費が必要となる。

 

研究開発費は、年々上昇しており、2023年3月期では、年間1,100億円!!!

 

楽天モバイルの資金繰りで奮闘されている三木谷さんも、驚きの投資額である。

 

売上の7%近くを、研究開発費にあてている状況である。

 

ディズニーランドの設備投資と同じで、間違いなくここに強さの秘訣がある。

 

(2024年3月期_当初業績予想)

 

一方で、2024年3月期は、当初若干弱気の業績予想であった。

 

これには、少しは円高に振れるだろうという想定為替レート等の影響もあったのであるが、switchの販売も伸び悩むとの想定があったようである。

 

(2023年9月期_第2四半期実績)

 

ところが、ふたを開けてみると、2023年9月期_第2四半期実績で前年同期を大きく超える業績を叩き出している。

 

 

switchの販売台数も前年同期比で、上回っている。

 

(2024年3月期_見直し後業績予想)

 

2023年9月期_第2四半期実績を受けて、2024年3月期の業績予想を上方修正しているのだが、それでもまだ慎重な予想。

 

しかも、switchの予想台数は、修正していない。

 

とても、慎重な会社なんですね、任天堂さん。。。

 

この辺りは、なんだか奥ゆかしいと言うのか何というのか、控えめな古き良き日本らしさが出ている気もするのではあるが。

 

最近は、めっきりゲームをしていないが、昔を思い出してちょっとやりたくなってきた。

 

ところで、今はどんなソフトがあるのだろうか。

 

昔と同じく、まず初めはマリオだろうか。

 

とswitchを検索すると、なんだか色々モデルがある。。。

 

「通常モデル」に加え「有機ELモデル」、「Liteモデル」。

 

それぞれ、値段が違って、特徴があるようだ。

 

まずは、そこの理解から始めよう。。。

 

そういえば、一時期流行っていた「ニンテンドーDS」は知らない間に消えてしまったようだ。