ogurakaikei’s ブログ

会計・税務及び経済関連(時々雑談)

ディズニーランドの決算書を覗く

先日、デパートの屋上の遊園地が姿を消しつつあるというニュースを見た。

 

屋上の100円を入れて遊ぶ遊具を見ると、とても懐かしい気持ちにはなるが、確かに今の時代の小さい子にとってどう感じるものなのだろうか。

 

幼稚園生くらいまでの子は、みんな楽しそうに遊んでいるようには見えるが、小学生だとどこまで楽しいものなのだろうか。

 

自分が小学生の時はこれでも大分、楽しかった記憶があるが、今の子達は昔と比較すると、とてつもなく進化した携帯ゲーム機で友達と遊んでいる方が、楽しいのかもしれないと思ってしまう。

 

実際に屋上に設置されている遊具も、継続的に投資がされているとは思えず、最新とは言えない。

 

なんとなく、寂しい気持ちもあるが、時代の流れといえば流れなのであろう。

 

そんな中、今も昔も老若男女を惹きつけて止まないテーマパークといえば、ディズニーランドではないだろうか。

 

ディズニーランドに行くよりも、自分は友達と携帯ゲーム機で遊びますという子供はまずいないのではないだろうか。

 

子供にとって、ディズニーランドは、まさに夢の国ではないだろうか。

 

小学生の時に初めて、スターツアーズに乗って、自分は宇宙飛行士になったと本当に思っていた。

 

ディズニーは、子供の時はもちろん、社会人になってからも度々行っている。

 

コロナ渦になってからは行けてないが、一時期は年間パスポートを買っていたくらい、結構お世話になっている。

 

やっぱり、混んではいるのだが、アトラクションを並んでいる間も飽きさせないような工夫がされていると感じる。

 

年間パスポートを持っている時は、パーク内の散歩だけで満足して帰った事もある。

 

そんな、テーマパーク界の怪物とも言える、ディズニーランドを運営する株式会社オリエンタルランドの決算書を覗いてみようと思う。

 

 

ディズニーランドを運営するオリエンタルランドは、数社の連合で設立されているが、代表的な2社は、今でも大株主である京成電鉄と三井不動産である。

 

1964年に海を埋め立てるところから始まり、実際にディズニーランドの建設が始まったのが、1980年。

 

そこから、さらに3年後の1983年にディズニーランドが開業している。

 

そして、1996年に株式上場。

 

ディズニーランドは、夢の国であるが、その建設や株式上場は「ビビデバビデブー」と一瞬で出来上がったものではなく、長い長い道のりがあったことが分かる。

 

 

ディズニーランドのセグメントは、ディズニーランドとディズニーシーを運営する「テーマパーク事業」と、ミラコスタなどのホテルを運営する「ホテル事業」の2つ。

 

とても、シンプル、分かりやすい。

 

 

売上を見ると、やはりコロナ影響を大きく受けていることが分かる。

 

(2021年3月期)

2021年3月期は、長期間臨時休園をしていたのだから当然である。

 

その後も、長らく入場者数を大きく制限して、営業を続けてきたのであるが、2022年3月期、2023年3月期と着実に売上が回復しているところはさすがである。

 

 

セグメント利益で見ても、既にV字回復の状況が見受けられる。

 

 

一方で、入園者数の推移を見ると、引き続き入園者数の制限をしているのでコロナ前の水準には戻っていないが、2023年3月期の売上は90%以上回復しているのは、パスポート代の値上げ等、1人当たりの単価が上がっているということである。

 

 

2023年3月期では、1人当たりの単価が16,000円近く。。。

 

例えば、家族4人で行ったら、60,000円を超えちゃう。。。

 

でもそれ以上の価値があるから、みんな行くんですよね。

 

決算説明の資料を見ていても、入園者数はコロナ前よりも抑えて、ゲストの満足度を上げた上で1人当たりの単価を上げるという方針が見られる。

 

 

そして、その満足度の源が、継続的な多額の設備投資と言えるだろう。

 

「テーマパーク」だけで、毎年600億円~1,200億円の投資をしている。

 

2020年3月期から「テーマパーク」の多額の設備投資がされている主な要因は、ディズニーシーに建設中の「ファンタジースプリングス」である。

 

(2020年3月期)

 

 

こちらは、ついに2024年6月に開業予定とのことで、きっとこのイメージ図の通りの世界が現実に出来上がるのだろう。

 

絶対、いつか行きたい。。。

 

ちょっと高くても。。。

 

とこう思わせるのが、ディズニーランドの凄いところです、ホント。

 

(2023年9月期_第2四半期実績)

 

2023年9月期_第2四半期実績で見ると、前年同期比はもちろん、当初の業績予想を大きく上回る業績を叩き出している。

 

 

これを受けて、2024年3月期の業績予想を上方修正しているが、その数字は既にコロナ前の水準を超過している。

 

コロナを乗り越え、さらに成長しているのである。

 

これで、「ファンタジースプリングス」が開業したらどうなるのだろうか。。。

 

最初は、入場者数の制限がかかって全然、チケットが取れないんだろうな。

 

5年以内には、実際に見られるかな。

 

それまでは、きっと芸能人が体験動画をYouTubeに上げるだろうから、その映像で我慢することにしよう。

 

でも普通に考えると、年間2,000万人とか3,000万人とかの入園者数ってとんでもないですよね。

 

日本の人口1億2千万人とかだから、訪日客ももちろんいるだろうけど、それにしても凄い人だ。

 

自分しか言ってないと思うが、やはりディズニーランドはテーマパーク界の怪物だ。

 

そういえば、USJのスーパー・ニンテンドー・ワールドもまだ行ってないな。

 

まだまだ、人生で楽しめる事がたくさんある!!