回りでもよく感染者の話を聞くので、コロナは決して収束しているようには思えないが、世界は一定の集団免疫を得たとして渡航制限が緩和されつつある。
先日、ニュースを見ていたら、海外から来日した家族が、銀座のお寿司屋さんで「爆買い」ならぬ、「爆食い」をしていた。
お勘定は、たしか家族6人で50万円くらい。
そして「高くないですか?この旅行での予算はいくらですか?」
とのインタビューに対して、
「美味しいから全然高くないよ、旅行の予算は1,000万円くらいかな。」
と涼しい顔で回答。
確かに、旅行では高くても、名物を食べてみようという気にはなる。
そのために、来ているんだしという自分への正当な言い訳もある。
しかし、仮に50万の勘定を目にしたら、
「やってしまった。。。」
と普通は、なるはずである。
インタビューされているのであれば、何とか動揺を隠して、
「ちょっと、やり過ぎちゃったね。明日はカップラーメンだね。」
とせめてもの強がりでごまかすのが精一杯である。
そして、きっと翌日以降も引きずることだろう。
本当にカップラーメンにするかもしれない。
この調子で日本で1,000万円使われるのであれば、確かに経済効果は大きい。
最近では、株式市場での海外からの爆買いも株価の上昇に寄与している。
日経平均の史上最高値は、バブル期の1989年12月29日に記録した38,957円44銭。
今は、32,500円くらいだが、まだ下がる気配はないと個人的には感じている。
旅行者の爆買い、爆食い、株式市場での爆買いは、日本が魅力的であるという、海外からの評価の表れなのだろうか。
一方で、バブル期には日本が海外で爆買いをしていたわけで、物価が低く割安であるから魅力的に映るとも言えるかもしれない。
でも、例えばスシロー、鳥貴族、サイゼリヤとかのコスパってすごい。
これはまさしく企業努力の賜物であって、物価が下がっている元凶みたいに言われるのは、腑に落ちないとも感じる。
ただ、物を高く売れば良いということでは、決してないのではないか。
日本の企業の努力によって生まれたイノベーションや改善が、日本を魅力的にしているのではないだろうか。
そこが、世界よりも優れているから、爆買いしてもらえるのではないだろうか。
この辺り、異業種交流会でも熱く語り合ってみることにしよう。