ogurakaikei’s ブログ

会計・税務及び経済関連(時々雑談)

串カツ田中の決算書を覗く

先日、串カツ田中に行ってきた。

 

トリキ、サイゼ、スシローほど、頻繁に利用はしていないが、串カツ田中もお世話になっている店舗の一つである。

 

串カツ田中は、自分のように際限なく飲んで食べてしまう人は、事前に飲み放題付のコースを予約しておくことをお勧めする。

 

串カツ田中の難点は、飲み放題やコースが当日だと注文出来ないことである。

 

前日までに予約しておかなければ、どんなに店員さんに懇願しても無理である。

 

課金をすると1ヶ月、ドリンクが安くなる「飲みパス」などもあるのだが、やっぱりコースのコスパには及ばない。

 

コロナで最も店舗が閑散としていた時には、「ファンBOOK」が発売され、その本に付いているクーポンを使うと指定された串カツが100円になり、自分も「ファンBOOK」を購入して使っていたのであるが、何だかんだでコースの方がコスパ的に満足度が高いと感じている。

 

後、串カツも美味しいので、食べようと思えばいくらでも食べれてしまい、決まった料理が出てくるコースじゃないと、どんどん頼んでしまうのだが、いくら串カツ田中の技術で衣を薄くしてカロリーカットしていても串カツは食べ過ぎると明らかに太る。

 

なので、コスパ的にも体的にも絶対的にコースがお勧めなのである。

 

ちなみに、自分は飲み放題にしようが、してなかろうが、飲む量は変わらないので、翌日の二日酔い具合は変わらないのだが、普段そんなに飲まなくて飲み放題だと無理して飲んでしまうというような人は要検討かもしれない。

 

ダラダラと、串カツ田中のオーダー方法について語ってしまったが、串カツ田中は上場会社でもあるので、有価証券報告書を覗くことが出来る。

 

本当は、トリキ、サイゼ、スシローの流れで覗いた方が良かったかもしれないが、この機会に株式会社串カツ田中ホールディングスの有価証券報告書を覗いてみようと思う。

 

ちなみに、串カツ田中は、先日お邪魔した際は結構混んでいた。

 

 

串カツ田中の創業は、1998年に飲食店の個人事業として始まっている。

 

なお、現在のメインブランドである串カツ田中の1号店がオープンしたのは、2008年。

 

そこから8年後の2016年には、マザーズ市場に上場しているのだから、その勢いは凄い。

 

飲食店の経営は、大変な苦労があると認識しているが、こういった夢がある世界であることもまた事実。

 

コロナが無ければ、もっと拡大していたのであろう。

 

 

そして、セグメント認識は「飲食事業」一本、単一セグメント!!

 

今後は、海外展開等、コロナで停滞していた事を進めていくにしたがって、セグメント認識は見直されるかもしれないが、現状はほんとんど「串カツ田中」のブランド展開であるので、単一セグメントも理解できる。

 

 

さて、売上推移であるが、2020年11月期、2021年11月期は、コロナ影響により当然に落ち込みを見せているが、2022年11月期はコロナ前の水準を上回っている。

 

 

これは、店舗数の推移を見ると分かるのであるが、コロナ渦の苦しい時期にも積極的に直営店の新規出店を進めていたのである。

 

この結果、売上自体は諸々のコロナ関連の制限が緩和されたことによって、V字回復しているのである。

 

利益はどうであろうか。

 

経常利益も2022年11月期でV字回復している!!

 

しかし、ここに記載の経常利益には補助金関連が営業外収益で認識されており、補助金関連を含まない営業利益を見ると。。。

 

 

(単位:千円)               2021年11月期    2022年11月期

 

まだ、2022年11月期では営業利益は、赤字なのである。

 

したがって、補助金がなくなることを念頭におけば、まずは営業利益を黒字転換する事が絶対的に求められるのである。

 

(単位:百万円)

 

なお、2023年11月期では、さらなる客数の回復と営業利益の黒字転換を計画している。

 

(単位:百万円)

 

実際に、2023年5月期の第2四半期までの実績を見ると、計画と比して堅調に推移していることが確認出来る。

 

 

なお、串カツ田中は継続して積極的な出店をする計画であるのだが、ここで人手不足の問題に直面している模様。

 

この結果、出店計画が見直され、事業計画も若干の下方修正がされている。

 

(単位:百万円)

 

まあしかし、2023年11月期は、まず営業利益を黒字転換させる事が重要であり、そこまで焦る必要はないのであろう。

 

 

今後、海外展開も進めていくとのことで、こちらも期待が出来る。

 

ただ個人的には、串カツ田中のブランドをまずはアジアで展開するのが良いのではないかと思うのだが、どうなのであろうか。

 

過去には、ハワイやシンガポールに串カツ田中の店舗を出店をしていて撤退した歴史があるようではあるが。。。

 

串カツ田中の味は、間違いなく美味しいし、アジア圏の人とか絶対好みだと思う。

 

後は、コースや飲み放題の事前予約を、もう少し直前まで伸ばしてくれればと切に願う。

 

串カツって、事前に「行くぞー、食うぞー、飲むぞー!!」って感じじゃなく、当日ふらっと行きたいじゃないですか~。

 

まあ、ふらっと行って、そんなに食って飲むなという話も当然にあるとは思いますが(;^_^A